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近親相姦(インセスト・タブー)を研究する文化人類学者を研究する脳科学者に洗脳されかけている日本の私

 近親相姦とは、簡素にいうと、禁忌として禁じられた近親者との性的関係(岩波:広辞苑電子版)である。英語では、インセスト・タブーという。

 近親相姦が、なぜ禁忌となるかを文化人類学者たちは研究してきた。文化人類学者のなかの健全な者は世界中を探索して、近親相姦についてなんらかの結論を引き出そうとしてきた。私は、文化人類学について素人同然であるので、あまり利いたことはいえないが、それでも彼らないし彼女らに意見することはできると考える。そこで、ときに文化人類学的な見解も混ぜながら、以下で、近親相姦について論じることとしたい。

 私は、通常、近親者に対して性的な喚起など感じないが、これは果たして一般的なことであるのだろうか。多くの通常人は、一般に、私と同様に近親者に対して性的な喚起など感じることはないとされる。あるいは、そう告白する。たしかに、そうである場合がほとんどであるのだろう。すなわち、普通の人間は、近親者を自然に性(交渉)の対象外とするのである。しかしながら、それが自然ではない者も当然に存在するのも事実である。すなわち、近親者を自然に性(交渉)の対象とするのである。このような者が少数派であるのは、間違いないであろうが、存在を否定することはできない。なぜならば、存在を否定するということは、近親相姦(インセスト・タブー)の存在までをも否定することであるからである。これを否定してしまうと、そもそも、少数ながらも厳然と事実として存在する、近親相姦(インセスト・タブー)を否定することとなり、それは事実の隠蔽となってしまい妥当ではない。

 近親相姦をしない多数派は、近親相姦をする少数派をおぞましい者とする。それが自然の感情である。そうであるからこそ、タブーなのである。タブーとは、超自然のことであるからである。そして、超自然は危険なのである。多数派は、超自然の領域に進むことができない。それが本能である。しかしながら、本能で片付けてしまうと、脳科学万能主義に堕してしまいかねないので、本能から論じることは避ける。タブーがなぜタブーであるのか。なぜ社会的に糾弾される事柄であるのか。この点、文化人類学者たちは、実証的に積極的に証明しようとしてきた。そして、およそ実証とはいえない論を重ねてきた。結局のところ、私の知る限り、近親相姦(インセスト・タブー)についていえば、事実を述べるに留まっている。これは実証に内在する弱点である。実証とは、いわゆる理系を除き、事実を重ねるに過ぎないことであるからである。すなわち、いわゆる文系の実証とは、その程度のことであり、やる気と金とコネクションがあれば誰にでもできることなのである。まともな文化人類学者の多くが、ただの冒険家である。脳科学者からは、文化人類学者の脳をもが研究対象とされるのである。

 私は、いささか脳科学と脳科学者に洗脳されているようである。

 嗚呼、脳科学……、:

 

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